弁理士試験に合格しても実務ができるようにはならない!

弁理士あれこれ
トンボ
トンボ

弁理士試験に合格したら、もう一人前ってことですよね?

カブト
カブト

残念ながら、弁理士になれても仕事ができるかどうかは別の話だよ。

「弁理士試験に合格さえすれば一生安泰!」と思っている人、いませんか?

これ、大きな間違いです。残念ながら・・・。

弁理士試験に合格し、弁理士登録をしたとしても、それだけで食っていける保証はどこにもありません。

特許業界にいる人にとってはごく当たり前のことですが、一般には知らない人も多いと思うので、詳しくお話したいと思います。

弁理士試験は実務能力にあまり関係ない

弁理士試験は基本的に法律の試験であるのに対し、特許業務では法律知識以上に技術理解力が必要となります。

1.弁理士とは何かを簡単に説明すると?
トンボ 弁理士って一体何をするんですか? カブト 特許権や商標権を取るためのお手伝いをしているんだよ。 便利屋とよく間違われる弁理士(涙)。弁理士とは一体何者なのでしょう? ...
7.弁理士になるには?弁理士試験に合格するしかない?!
トンボ 弁理士になるにはどうしたらいいんですか? カブト 弁理士試験に合格するのが王道だね。 弁理士になるにはどうしたらよいのでしょうか? 「弁理士試験に合格する」というのは...

もちろん、実務でも法律の知識が必要になる場面は少なからずあるので、弁理士試験がまったくムダというわけではありません。

しかし、弁理士試験合格に必要となる法律の知識や理解は、明細書作成や中間処理といった日常業務で必要なレベルを大きく超えているのが現実です。

極端な言い方をすれば、弁理士試験は、実務では必要性の低い過剰な法律知識を問う一方、実務で重要な技術理解力は何も問わないというおかしな試験なのです。

稼ぐためには特許技術者で十分?

実は、弁理士試験に合格していなくても、特許事務所で働くことは可能です。弁理士資格を持たない技術系所員は「特許技術者」と呼ばれます。

特許事務所で稼ぐことを第一に考えた場合、実務にあまり関係のない弁理士試験の勉強に励むより、明細書や意見書をどんどん書いて、特許技術者としての実務能力を向上させることのほうが重要です。

弁理士資格がなくても、特許技術者として優秀であれば、下手な弁理士より待遇は上になります。

反対に、弁理士資格を持っていても、実務能力が低ければ、特許事務所で高給取りになるのは難しいでしょう。

「じゃあ、弁理士資格なんて無理して取らなくてもいいのでは?」と思う人もいるかと思います。

この点については、下の記事に詳しく書いていますが、私は「弁理士になったほうがいい」と思っています。

6.弁理士と特許技術者の違いは?弁理士になることのメリットは?
トンボ 弁理士でなくても特許事務所で働けるんだったら、苦労して弁理士になる意味はあるんでしょうか? カブト そこをどう考えるかは、人それぞれかなぁ。 下の記事でも書いたように、...

ただし、弁理士資格の要否についてどのように考えるかは、かなり個人差があると思います。正解はありません。

少なくとも現制度では、独立開業ありきで考えている人を除いては、盲目的に弁理士を目指す必要は特にありません。

弁理士試験は短期決戦で!

それでも、「弁理士試験にチャレンジする!」と決心した人には、エールとともにアドバイスを1つ送りたいと思います。

それは、「弁理士試験の勉強は短期集中で挑むべし!」ということです。

先に書いたように、弁理士試験の勉強は実務においてあまり役に立ちません。試験勉強に必要以上に励むのは、時間とお金のムダです。

試験は試験と割り切って、マグレでも何でもとにかく早く受かったもん勝ちです。予備校の講師でもないのに、「試験のプロ」になってもしょうがないですよ。

短期合格を目指すとなると、独学はまず無理です。予備校に申し込みましょう。受講料に大金を払うことで、自ずと覚悟も決まってきます。

弁理士の予備校の比較-あなたにオススメなのはここだ!
トンボ 予備校選びで悩んでしまって時間ばかりが・・・ カブト 大きな買い物だから悩むのは仕方ないけど、最後は思い切りも必要だよ! 弁理士の予備校(受験機関、資格スクール)を選ぶ...

特許技術者として仕事ができるようになってくると、どんどん仕事を回され、試験勉強をする時間が取りづらくなります。その前にぜひとも合格を勝ち取りましょう。

覚悟を決めたあなたならできます!

トンボ
トンボ

「短期で合格」でどれくらいの期間ですか?

カブト
カブト

2〜3年ぐらいかな。最近は一発合格者も結構いるよ。