【弁理士試験】短答試験なら独学でも合格できる!その勉強法は?

勉強法
トンボ
トンボ

とりあえず弁理士試験の勉強を独学で始めようと思うんですが…。

カブト
カブト

論文試験は独学では厳しいけど、短答試験だけなら十分可能性はあると思うよ!

弁理士試験に独学で合格できるか?
弁理士試験の勉強を「とりあえず独学でやってみようかな」と考える人もいると思います。しかし、独学で最終合格を勝ち取るのは至難の業なので最初から予備校に申し込みましょう。費用を抑えたい人にはオンライン予備校という選択肢もあります。

上の記事で書いたように、「独学で弁理士試験に合格できるか?」という質問に対する私の答えは、「短答試験なら独学でも可能性はあるけど論文試験は厳しい」です。

覚悟を決めて予備校に申し込むのが合格への一番の近道だとは思いますが、「勉強が続けられるかわからないし、いきなり予備校に大金をつぎ込むのはちょっと…」という人もいるでしょう。

あるいは、「様子見を兼ねてとりあえず独学で勉強を始めてみたい」という人もいるかもしれませんね。

そんな人たちに向けて、「短答試験を独学で合格するための勉強法」をお教えしたいと思います。

独学かどうかに関係なく参考になる部分もあると思いますので、受験生のみなさんに読んでもらえると幸いです。

準備する参考書・問題集

独学で勉強をはじめる際に、最低限準備すべき参考書や問題集は以下の6冊(3種類)です。必ず最新版を確認のうえ、購入してください。

短答試験に絞り込んだ勉強の場合は、これだけでなんとかなります。

むしろ、いろんな本に手を出しすぎて収集がつかなくなるというのがよくある失敗パターンなので注意してください。青本も短答試験だけなら不要です!

必須というわけではありませんが、もう1冊挙げるなら四法対照です。

四法対照は四法(特許法、実用新案法、意匠法、商標法)を対比しながら覚えていくのに便利ですし、余白が多いのでそこに書き込みを行えば、情報集約ノートとしても使えます。

なお、論文試験の勉強に必要な参考書や問題集も知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

弁理士試験にオススメの参考書10選
弁理士試験の勉強をいざはじめようと思っても、「どんな参考書を買えばいいのだろう?」と迷ってしまうはず。特に独学の人は。そこで、弁理士試験の勉強に最低限必要と思われる参考書や問題集をまとめました。

目指す得点は?

短答試験は1問1点のマーク式の問題が60問出題されて60点満点。配点は以下のとおりです。

【短答試験の配点】
 特許法・実用新案法:20点
 意匠法:10点
 商標法:10点
 条約(主にパリ条約・PCT・TRIPs・マドプロ):10点
 著作権法・不正競争防止法:10点

ここ数年、短答試験の合格最低点は39点が続いているので、40点を取ることを目標にします。

メインの四法で30点、残りのサブ科目(条約、著作権法・不正競争防止法)で10点取ることを目指しましょう。詳しい内訳はこんな感じです。

【目標得点40点の内訳】
 特許法・実用新案法:14点/20点
 意匠法:9点/10点
 商標法:7点/10点
 条約:5点/10点 
 著作権法・不正競争防止法:5点/10点

四法の勉強はそのまま論文試験にもつながるので、各科目で7割以上を得点できるように、時間を割いて手厚く勉強しましょう。

意匠法は条文数が比較的少ないので、問題が出尽くしている感があります。なので、意匠法では、10点満点に近い点数を稼いでおきたいところです。

サブ科目は短答試験でしか出題されないので、割り切って効率のよい勉強を心がけましょう。

最近は「各科目で4割以上を得点しなければならない」という科目別の足切り制度がありますが、「科目別」といっても、条約全部で4割、著作権法・不正競争防止法合わせて4割を取ればいいんですよね?

であれば、私の時代の戦略は今も通用すると思います。

その戦略とはこうです。

【条約の戦略】
条文数の少ないパリ条約はすべて正解するつもりで手厚く勉強。パリ条約以外は10年分の過去問で出てきたことを中心に覚えるのみにする。

【著作権法・不正競争防止法の戦略】
条文数の少ない不正競争防止はすべて正解するつもりで手厚く勉強。著作権法は10年分の過去問で出てきたことを中心に覚えるのみにする。

多少イチかバチかというところもありますが、この戦略で5点という目標得点に何とか手が届くと思います。

独学で短答試験を突破するための勉強方法

次に、具体的な勉強方法について説明します。

短答試験合格を目指す独学勉強法
  • ステップ1
    特許法のエレメンツを読む
    まずは全体を概観するつもりで軽めに読む。条文集は開かなくてよい。
  • ステップ2
    特許法の過去問を2~3年分解く
    この時点では全然できなくて当然。ただし、知識の定着を図るため、答え合わせと確認は時間をかけてしっかりやる。
  • ステップ3
    特許法のエレメンツを読み返す
    条文集もチェックしながら深めに読む。
  • ステップ4
    特許法の過去問を10年分解く
    過去問を解くことで知識が血肉となるのでくじけずがんばる。
  • ステップ5
    ほかの科目でもステップ1~4をやる
    意匠法、商標法、パリ条約、不正競争防止法を優先的に。
  • ステップ6
    過去問を繰り返し解く
    時間の許す限り過去問を解きまくる。
  • ステップ7
    本番と同じ条件で過去問を解く
    本番の2か月前ぐらいから始める。

大事なのは過去問に早い段階から手をつけること。

最初は全然わからなくてストレスが溜まると思いますが、どういう問題が出題されるのかを知っておくことで、その後の勉強での力の入れ方がわかるようになります。

あと、過去問を解く際には、必ず1つ1つの枝に対して〇×をつけましょう。いくつあるか問題でたまたま正解しても意味がないので…。

ステップ6では、2回連続で「自信を持って〇×をつけ、ちゃんと正解だった」という枝に関しては、次からは解かなくてもいいです。

こうすることで、苦手な問題を繰り返すことに時間が取れるようになり、効率的な知識の定着が可能となります。

ステップ4あたりからは、1冊のノート(四法対照でOK)にどんどんポイントを書きためていきましょう。くれぐれも情報をいろんなノートや参考書に分散させないように!

また、条文集は色鉛筆(マーカーは滲むこともあります)で線を引きまくって、カラフルに仕立て上げましょう。

例えば、重要なポイントは赤、用語を定義している箇所は緑、但し書きなどの例外的事項は青といったように色分けすれば、視覚を利用して記憶効率を高めることができます。

最後のステップ7では、それまで使っていた体系別問題集ではなく、特許庁のホームページで過去問をプリントアウトして、本番と同じ条件(3時間半で60問)で解きます。

ここで一番重要なのは、すべての問題を解けるスピード感覚を身につけることです。時間配分を意識しましょう。

過去問以外にもチャレンジする余裕があれば、LECの短答公開模試がオススメです。特に法改正があった年は、できるだけ申し込むようにしましょう。

最後にポイントをまとめます。

【短答試験の独学勉強法のポイント】
 ・参考書はいろんなものに手を出さずに同じものを使い込む
 ・サブ科目のパリ条約と不正競争防止法以外にはあまり時間を割かない
 ・過去問を早い段階から繰り返し解く
 ・情報は1つのもの(四法対照がオススメ)に集約する

誤解のないように言っておくと、「短答試験は独学でもなんとかなる」のは本当ですが、独学をオススメしているわけでは決してありません。

本気で短期合格を狙っている人は、最初から予備校を利用したほうがいいのは間違いありませんよ。

弁理士試験の予備校の比較-あなたにオススメなのはここだ!
弁理士試験に独学で合格するのは難しいので予備校を利用すべきです。しかし、「どこの予備校がいいの?」と悩んでいる人も多いはず。そこで、この記事では、弁理士試験の予備校6校の費用や特徴を比較し、あなたに合った予備校の選び方をお教えします。
トンボ
トンボ

この勉強法だとどれぐらいで合格できますか?

カブト
カブト

人にもよるけど、半年前後きちんと勉強時間を確保できればなんとかなると思うよ。