弁理士の年収について詳しく知りたいんですが…。
みんな気になるところだよね(笑)。
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弁理士の年収についてお話したこちらの記事が多くの反響をいただいています。
みなさん、やっぱり一番気になるのは『お金』なんですね。私だけじゃなくて安心しました(笑)。
今回の記事では、特許事務所で働く弁理士や特許技術者の年収がいかほどか、実例を挙げて具体的にお教えします。
弁理士の年収の推移に関してはこちらの記事もどうぞ。
大手特許事務所でグループリーダーの弁理士Yさん:年収1,250万円
私の知り合いの中で一番高給取りなのは、所員100人程度の大手特許事務所でグループリーダーを務めるYさんです。
もともと実務能力が高かったYさんは、特許事務所5年目で弁理士試験に合格。その直後にグループリーダーに抜擢され、年収が1,000万円に跳ね上がりました。
特許事務所に入ったときの年収は約500万円だったので、5年で年収が倍増したことになります。
現在は12年目で年収は1,250万円。さすがに最初の勢いで伸び続けるのは難しいようです。
Yさんの稼ぎだけ聞いていたら、弁理士も夢のある職業に思えますが、Yさんは、連日の深夜残業に加え、土曜日はほぼ毎週出勤しています。
実務能力だけでなく、体力と精神力もタフでないと、このレベルに到達するのは容易ではありません。
中堅特許事務所でグループリーダーの弁理士Tさん:年収980万円
特許業界歴15年のTさんは、所員50人程度の中堅特許事務所でグループリーダーを務めています。
Tさんとは一緒に仕事をしたことがありますが、ものすごく頭のキレる人で、クライアントからの信頼も厚かったです。
正直、Tさんが年収1,000万円に到達していないのは意外で、事務所を選べばもっと稼げる人だと思います。
ただ、Tさん曰く「これ以上責任のある立場にはなりたくないし、ライフワークバランスもちょうどいいので、これぐらいでいい」とのこと。
そのあたりの割り切りもTさんらしいです。
大手特許事務所で特許技術者のHさん:年収820万円
大手特許事務所に勤務する特許技術者のHさんは、自他ともに認める技術好き。特許業界歴は20年を超えます。
バリバリと仕事をするよりも定時退社がモットーのHさん。
しかし、その英語力を活かして内外業務や外内業務も多くこなし、誰にも文句を言わせないほどの売り上げを叩き出しています。
弁理士になれば年収アップ間違いないのに、「商標に興味がない」という理由で弁理士試験を拒む頑固な変わり者(笑)。
年収はずっと800万円前後を行ったり来たりのようです。
個人特許事務所で次期所長候補の弁理士Mさん:年収720万円
弁理士試験に合格後、企業から所員5人の個人特許事務所に転職したMさんは特許業界歴8年目。
事務所内ではMさんは所長以外の唯一の弁理士であり、所長にも気に入られているため、次期所長は間違いなさそうです。
現状、仕事があまりないため年収は伸び悩んでいますが、後継者になったときにどんな稼ぎになるのか興味津々です。
私の事務所が傾いたときには、Mさんに雇ってもらおうと考えています(笑)。
大手メーカーから転職してきたOさん:年収620万円
大手メーカーから転職して2年目、40歳ちょうどのOさん。
弁理士試験に合格していたことや前職の年収が考慮されて、未経験者としては好待遇の年収620万円スタートでした。
ただ、今の年収が保証されるのは最初の2年間だけという契約でした。
その後、Oさんに会ったときに近況を尋ねると、3年で特許事務所をやめて企業知財部に転職したのこと。
3年目に年収がダウンしたのが不満だったのと、明細書を書くのが苦痛で「この仕事は続けられない」と思ったからだそうです。
私から見ても、Oさんは黙々と明細書を書くのが向いているというタイプよりは、押しが強そうな体育会系だったので企業が向いていると思います(笑)。
弁理士登録させてもらえなかったKさん:年収480万円
大手特許事務所に勤務していたKさんは、弁理士試験に合格したにもかかわらず、弁理士登録させてもらえなかったという異例の経歴の持ち主。
企業知財部では、必ずしも弁理士資格が必須ではないため、経費削減のため弁理士登録させてもらえないということはままあります。
しかし、特許事務所(しかも大手で!)でそんな話は聞いたことありません。
Kさんはその後、中堅の特許事務所に転職して、無事に弁理士に登録はできました。
しかし、その後、その中堅事務所で人員整理の対象となったという話を知人から聞きました。
弁理士としてうんぬんより、ミスを隠したり、期限を守らなかったり、社会人としてやや問題のある人だったようです。
同じ弁理士でも、年収も働き方もいろいろなんですね。
ライフワークバランス重視で働いている人が多い気がするかな。