弁理士の予備校選びで時間ばかりが過ぎてしまう…。
悩んでいる時間を早く勉強に当てたほうがいいよ(笑)。
弁理士試験の最終合格に独学でたどり着くのは至難の業なので、予備校(受験機関、資格スクール)を利用するのが一般的です。
しかし、高い買い物ですし、「なかなか予備校を決めることができない」という人は多いのではないでしょうか?
昔から有名なLEC、TAC、代々木塾に加えて、最近はオンライン予備校の資格スクエア、スタディング、アガルートアカデミーも台頭しています。
この記事では、上記弁理士予備校6校の費用や特徴を比較するとともに、一部私の体験談も踏まえながら、後悔しない予備校の選び方についてお話したいと思います。
弁理士の予備校の費用
まずは、各予備校の費用を見てみましょう。
各予備校の弁理士試験対策用の代表的なパックコースの価格は、2023年2月現在、以下の表のとおりです(すべて税込み)。
予備校 | 費用 |
---|---|
LEC | 【1年合格ベーシックコース】 539,000円(通学講座+Webフォロー付き) 583,000円(通学講座+DVDフォロー付き) 495,000円(Web通信講座) 539,000円(DVD通信講座) |
TAC | 【1.5年本科生】1.5年本科生 428,000円(通学講座) 449,000円(Web通信講座) 469,000円(DVD通信講座) |
代々木塾 | 【論文短答入門コース】 297,000円(通学、通信講座) |
資格スクエア | 【基礎・短答・論文パック】 297,000円(オンライン講座) |
スタディング | 【基礎・短答・論文総合コース】 88,000円(オンライン講座) |
アガルートアカデミー | 【総合カリキュラム】 195,800円(オンライン講座) |
資格スクール大手のLECとTACが50万円前後の高額で、オンライン予備校の3校がその半額程度以下と安くなっています。
価格差は最大で約50万円もあり、「こんなに差があるのか!」と驚かれた人も多いのではないでしょうか?
このような価格の違いには、きちんと理由があるため、高いところがボッタクリというわけではありませんし、「安かろう悪かろう」というわけでもありません。
予備校によって価格差が生じる主な理由としては、以下の3つが考えられます。
価格差の理由1:講座内容や教材費の違い
価格差が生じる1つ目の理由は、講座内容や教材費の違いです。
例えば、LECやTACのパックコースは高いですが、答練(答案練習会)や模試も含むフルコースです。全講義で製本テキストも配布されます。
一方、オンライン予備校では答練や模試は実施されませんし、講義の一部はWebテキストなので、その分、ある程度安いのは当然と言えば当然です。
価格差の理由2:経費の違い
広告宣伝費や校舎の賃料と言った経費の違いも、価格差が生じる理由の1つです。
LECやTACといった大手予備校は東京や大阪の一等地に校舎を構えてますし、街中でよく広告も見かけますよね。本屋に置いてあるパンフレットも立派です。
これに対して、オンライン予備校に校舎は不要ですし、広告もWeb広告がメインとなっています。
価格差の理由3:ブランド力の違い
最後に、ブランド力の違いというのも大きいでしょう。
例えば、LECは圧倒的な実績と歴史があってブランド力があるのに対し、まだ知名度の低いオンライン予備校は価格面での魅力を打ち出さないと集客が厳しいという現実があります。
ただし、最近はオンライン予備校でも実績や知名度が向上しており、例えば、資格スクエアは以前と比べて割引キャンペーンがかなり渋くなっています。
「オンライン予備校が安い」という常識は今だけのことかもしれません。
予備校による価格差って大きいんですね。
高い安いには理由があるから価格だけで決めないようにね。
弁理士の予備校の特徴
次に、各予備校の主な特徴を見ていきましょう。メリットは青文字、デメリットは赤文字で記載しています。
LEC
- 資格スクール最大手で弁理士試験でも圧倒的な実績を誇る
- 価格が高い
- パックコースに答練や模試も含まれる
- 定評のある講師陣
- 通学講座の開催都市は東京、大阪、京都
TAC(旧Wセミナー)
- 資格スクール大手でWセミナー時代からの実績あり
- LECよりは安いが価格がそれなりに高い
- パックコースに答練や模試も含まれる
- 通学講座は東京のみ
代々木塾
- 弁理士試験に特化した老舗の予備校
- 通学型の予備校で一番安い
- 初学者にはハードルが高い
- 通学講座は東京のみ
資格スクエア
- オンライン予備校の先駆け
- 講座の質・量が充実
- コストパフォーマンスが圧倒的
- オプションで論文添削ゼミが受けられる
- サポート体制がしっかりしている
スタディング
- オンライン予備校
- 圧倒的な安さを誇る
- 独学に代わる選択肢として最適
- アウトプット講座が少なめ
- 合格祝い金あり
アガルートアカデミー
- オンライン予備校
- 料金は資格スクエアと同水準
- アウトプット講座が少なめ
- 合格祝い金あり
通学講座、通信講座、オンライン講座のどれにする?
講座スタイルには「通学講座」、「通信講座」、「オンライン講座」の3つがありますので、まずは講座スタイルを決めましょう。
講座スタイルを決めることで、おのずと選ぶべき予備校も絞られてきます。
通学講座とは?
通学講座は、実際に校舎に出向いて生講義を受講するスタイルで、LEC、TAC、代々木塾で開催されています。
講師を目の前にした生講義の迫力や緊張感というのはやはり特別なので、短期集中で合格を目指す人には一番オススメしたいです。
講師に直接質問できたり、受験仲間が見つけやすいというのも通学講座の大きなメリットでしょう。
通学講座の講義を欠席した場合でも、あとで録画された講義を見ることもできたりしますので、その点は安心です。
ただ、欠席が続くようだとせっかく通学講座を選んだ意味が半減してしまいますので、スケジュールの都合がつきにくい人は通学講座はやめておいたほうがいいかもしれません。
通学講座は東京、大阪、京都(大阪と京都はLECのみ)でしか開催されていないので、通学が難しい人は通信講座かオンライン講座が選択肢となります。
- 「やっぱり生講義がいい!」という人
- 「スケジュールが決まってないとサボってしまいそう」という人
- 「講師に直接質問できる環境がいい」という人
- 「家では勉強できない」という人
- 「受験仲間を見つけたい」という人
- 「昔から実績のある予備校がいい」という人
カブト先生は通学講座だったんですよね?
そうだよ。受験仲間ができたのが大きかったな。
通信講座とは?
通信講座は、通学講座の講義を録画したものをDVDやWebで視聴するスタイルであり、通学講座と同じくLEC、TAC、代々木塾で用意されています。
例えば、「地方在住だけどLECの有名講師の講義を受講したい!」という人は、通信講座でその願いをかなえることができます。
通学講座と同じ製本テキストが提供されるので、Webテキストは苦手という人でも大丈夫です。
また、通学講座ではどうしてもスケジュール的に難しいという人は、通信講座なら好きな時間に通学講座の講義を受講することが可能です。
- 「自分のペースで勉強したい」という人
- 「忙しくて時間の都合をつけるのが難しい」という人
- 「家で勉強したい」という人
- 「昔から実績のある予備校がいい」という人
オンライン講座とは?
オンライン講座は、その名のとおりオンラインで講義を視聴するスタイルで、[affi id=2]、[affi id=16]、[affi id=15]で提供されています。
一見、通信講座と似ていますが、単に録画された講義を視聴するだけの通信講座にはない、オンライン問題集などのオンライン機能が充実しています。
パソコンだけでなく、スマホでも講義を受講することができるので、通勤時間などのスキマ時間を活用した勉強がしやすいのが嬉しいです。
また、従来型の予備校と比べて受講料が安いというのがなんと言っても魅力です。
最近はLECでも、『スマート攻略コース』というオンライン講座が提供されているので、これも有力な選択肢になるかと思います。
- 「自分のペースで勉強したい」という人
- 「忙しくて時間の都合をつけるのが難しい」という人
- 「家で勉強したい」という人
- 「できるだけ費用を抑えたい」という人
- 「スキマ時間を使ってスマホで学習を進めたい」という人
あなたにオススメの予備校は?
講座スタイルさえ決まれば、あともう少しです!
最後に、私の主観も多分に入っていますが(笑)、講座スタイルごとにオススメの予備校を紹介していきたいと思います。
通学講座に決めたあなたにはLECがオススメ
通学講座に決めた場合、選択肢はLEC、TAC、代々木塾の3つですが、私のオススメはLECです。
LECの講師陣や教材の質は今も昔も評価が高いですし、一発合格者の80%がLEC出身という他の予備校を寄せ付けない圧倒的な実績を誇ります。
実は私はTAC卒業生で、TACのおかげで弁理士試験に合格することができました。
TAC(特に小松先生)には大いに感謝しているのですが、講義ごとに講師が異なり、講師の質のバラツキが大きいという印象がありました。
この点、LECは一人の講師が全講義を一貫して担当してくれるので安心感があります。
代々木塾は、知り合いがいないので生情報がありませんが、どちらかと言うと初学者向けというより中級者向けの予備校のようです。
通信講座に決めたあなたにはLECがオススメ
通信講座の場合も、LEC、TAC、代々木塾が候補となりますが、通学講座のところで書いたのと同じ理由により、LECをオススメします。
LECでは複数の講師による通信講座がラインナップされており、どの講師の講座にするかを選ぶことができます。
話し方や雰囲気などで好き嫌いが分かれるところなので、LECのサイトで無料動画を視聴してから決めることをオススメします。
オンライン講座に決めたあなたには資格スクエアがオススメ
オンライン講座の場合、選択肢は資格スクエア、スタディング、アガルートアカデミーの3つですが、私がオススメしたいのは資格スクエアです。
資格スクエアは、講座の質・量と価格のバランスが非常によく、コストパフォーマンスがダントツに優れています。
最年少合格者を輩出するなどの実績もありますし、オンライン予備校でありながら、サポートが充実しているのも受験生にとっては心強いです。
詳しく書き始めると長くなるので、詳細は下の記事をご参照ください。
次点はスタディングで、決して悪くないのですが、論文のアウトプット講座がやや物足りないかなという気がします。
しかし、それを除けば十分な内容なので、「とりあえず短答合格を目指す!」という人には、価格を考えるとベストチョイスです。
アガルートアカデミーは、司法試験の担当講師が弁理士講座のメイン講師を兼任しているのが若干気がかりです。
「できれば弁理士試験専門の講師のほうがいいよな」と思うのは私だけでしょうか。
弁理士の予備校選びのまとめ
長くなりましたが、まとめるとこうなります。
「いきなり申し込むのは勇気がいるなぁ」という人は、とりあえず無料の資料請求や受講体験だけでもしてみてはいかがですか?
>>LECの無料資料請求はこちら
>>資格スクエアの無料資料請求はこちら
>>資格スクエアの無料講座体験はこちら
>>資格スクエアの無料説明会はこちら
>>スタディングの無料講座体験はこちら
LEC、資格スクエア、スタディングのキャンペーン情報をこちらの記事で毎月更新していますので、うまく利用してオトクに申し込みましょう。
予備校選びに長い時間を割くより、さっさと予備校を決めて、早く勉強に打ち込んだほうが合格は確実に近づきますよ!
確かに予備校選びに時間をかけてたらダメですね!
よし、トンボ君も一歩踏み出そう!
弁理士試験の参考書選びに迷っている人は、こちらの記事もどうぞ。