
今年の『弁理士の日記念ブログ企画』のテーマは「コロナ禍収束後の知財業界」ですよ。

ホットなテーマだね。
7月1日は『弁理士の日』。
内田先生が毎年弁理士の日に企画されている『弁理士の日記念ブログ企画』。私も今年で3回目の参加となります。内田先生、いつもありがとうございます!
1回目、2回目の参加時にはこのような記事を書かせてもらいました。


今年のテーマは「コロナ禍収束後の知財業界」。
アフターコロナ、ウィズコロナで特許事務所がどう変わっていくかは私自身かなり気になっているので、ほかの先生方の記事も楽しみにしています。
特許事務所の在宅勤務(テレワーク)の割合は増えそう
今回のコロナ禍でテレワークの体制を整えた特許事務所も多く、「多少の不便はあっても、在宅勤務でなんとかなる」ことを実感した人が多いはず。
コロナ禍収束後にどうなるかは、各特許事務所の所長の考え方が大きく反映されるところですが、私は「在宅勤務の割合は増えていく」と予想しています。
というのも、特許業界の景気があまりよくない状態が続いており、待遇のよさでいい人材を引っ張ってくるのが難しくなっているのが現状です。
そんな中、『在宅勤務OK』を掲げればコストのかからないアピールポイントの1つになるはず。
反対に在宅勤務を認めない特許事務所は、『働き方改革』に乗り遅れている感が否めなくなり、魅力が落ちていくのではないでしょうか?
そんなこんなで、そう遠くないうちに在宅勤務OKが業界標準になるのではないかと、個人的にも淡い期待をしています(笑)。
また、先日聞いた話では、経費を圧縮するために在宅勤務を推進することを決めた特許事務所もあるとか。
在宅勤務を認めて出勤する人を減らすことで、オフィス面積を減らしたり、通勤費の削減を狙っているようです。
こういう考え方もあるんですね。
在宅勤務の普及で成果主義の色合いが濃くなることに?
在宅勤務では所員同士のコミュニケーションが不足しがちです。
いくらweb会議システムやチャットツールでコミュニケーションを促しても限界はあります。
出勤していれば、なんとなくほかの人の様子をうかがえるものですが、そういう雰囲気を在宅勤務で感じ取ることは難しいものです。
となれば、所長や上司が所員の貢献やがんばりをどこで評価するかと言えば、これまで以上に売り上げという数字を重視する傾向が高まるのではないでしょうか?
成果主義を突き詰めると、誰もが楽で単価の高い仕事をしたがるので、人間関係がギスギスしてくるというのはよくある話です。
コミュニケーションが希薄な中、人事評価をどうするかはコロナ禍収束後の新たな課題になるかもしれません。
リーマンショックの再来はないと願うばかり
一番気になるのは、コロナ禍収束後の特許業界の景気です。
リーマンショック以降、特許業界はここまでジリ貧だった感が拭えませんが、コロナショックがそれに拍車をかけることにならないか、この点は心配です。

新型コロナウイルスが実体経済にどれだけダメージを与えるか次第ですが、出願件数が減るとともに値下げ要求の嵐だったリーマンショックの再来はないと願うばかりです。

ますます特許業界は厳しくなりそうですか?

一時的な現象だと思いたいけど、緊急事態宣言以降、売り上げが激減した事務所は多いみたいだよ。