
弁理士って女性でも働きやすい仕事なんでしょうか?

特許事務所によって差はあるけど、全体的に女性が働きやすい仕事だと思うよ。
2017年5月時点の弁理士の男女比は、男性が84.9%、女性が15.1%となっています。
この数字だけ見ると、「特許業界は男社会で、女性は居心地が悪そう・・・」と心配される女性もいるかと思います。
でも、弁理士を目指している女性や、特許事務所への転職を検討している女性のみなさん、心配しないでください!
特許業界は女性が比較的働きやすい業界だと思います。
男の私がそう言っても説得力に欠けるかもしれませんが、女性でも働きやすいと思う理由を書いてみようと思います。
特許事務所って実は女社会
イメージと異なるかもしれませんが、特許事務所は実は女性が多い職場です。
女性弁理士が少ないことは事実ですが、特許事務所の所員の半数程度は事務員であり、その事務員のほとんどは女性です。
つまり、特許事務所の所員の男女比は半々程度であることが多く、男社会という雰囲気は別にありませんので、女性でも特に抵抗はないでしょう。
むしろ、事務員の女性たちとの「女同士の付き合い」のほうに気を遣うことがあるかもしれません(笑)。
産休・育休が取得しやすい
働く女性が産休や育休を取るのは今どき当たり前ですが、特許業界における産休・育休事情はどうなんでしょうか?
特許事務所でも、産休・育休は問題なく取得できることが多いです。私が勤務している特許事務所では、常に女性所員の誰かが産休・育休で休職しているような状態です。
ただし、所員が10人程度以下の小さな特許事務所だと、人員の調整が難しいため、難色を示されることがあるかもしれません。
このため、これから出産や育児などのライフステージを迎えようとしている女性であれば、できるだけ大きな特許事務所を選んだほうが無難だと思います。

育児や家事と両立しやすい
これは特許事務所による差が大きいところではありますが、フレックス制度を導入していたり、在宅勤務を許可していたりと、働き方の自由度が高い特許事務所は結構あります。
これらの制度は男性にとってもうれしい制度ですが、女性、特に小さな子どものいる女性にとってはかなり助かる制度だと思います。
子どもが風邪をひいたときには在宅勤務、学校の用事で平日の昼間に予定がある場合はフレックスタイムで対応といったことができれば、かなり働きやすいですよね。
それに、弁理士の仕事は、チームワークというよりも個人プレーに近いです。このため、他人の都合をそれほど気にせずに、勤務時間を調整しやすいというのも大きなメリットです。
フレックス制度や在宅勤務制度があっても、実際には利用しづらく形骸化していたら意味ないですもんね。
弁理士の仕事内容に男女差はない!
最後に、弁理士の仕事は、体力や運動能力で勝負することはなく、知能での勝負となります。そこに男女差はありません。
弁理士に男性が多いのは、理系に進学する男女比の影響が色濃く出ているだけであり、弁理士が男性に向いている仕事だからというわけではありません。
「日本は男社会だから、女性というだけでマイナススタートになる」という女性の意見を聞いたことがあります。
この点、男女関係なく活躍することができる弁理士であれば、女性であるということが少なくともマイナススタートになることはないかと思います。

彼女に弁理士をすすめてみようかな・・・。

えっ?!トンボ君が弁理士を目指していたんじゃないの?!