弁理士の仕事は良いも悪いもクライアント次第

弁理士あれこれ
トンボ
トンボ

ズバリ、弁理士の仕事って楽しいですか?

カブト
カブト

正直、楽しいと思えるかどうかはクライアントによるところが大きいね(苦笑)。

どんな仕事でも、良いお客さんであれば気持ちよく仕事ができるし、嫌なお客さんであれば仕事が苦痛になるということはありますよね。

弁理士の仕事も例外ではありません。

特許事務所と、特許事務所のメインクライアントである企業知財部とのお付き合いは、1回きりで終わることは少なく、長期間にわたって続くのが普通です。

そのため、どんなクライアントとお付き合いしているかということが、弁理士の仕事を左右する部分はかなり大きいです。

では、弁理士や特許事務所にとって、良いクライアント、嫌なクライアントってどんなクライアントなのでしょう?

弁理士(特許事務所)にとって良いクライアントとは?

良いクライアントに恵まれれば、弁理士としてのやりがいも感じられますし、特許事務所の経営も安定してきます。

そういう「良いクライアント」の獲得や維持が、この厳しいご時世で特許事務所が生き残っていくためには重要でしょう。

金払いがいい

弁理士業もビジネスですから、やはり金払いのいいクライアントが一番です(笑)。

成果や手間に対する報酬をきちんと払ってくれるクライアントに対しては、少々無理難題を振られようが、「このクライアントのためなら!」という気持ちで仕事に励めます。

特許事務所の経営者も、やればやるほど利益になるクライアントには、優秀な人材を惜しみなく用意するでしょう。

期限に関して対応が柔軟

弁理士は、いつも期限に追われながら仕事をしています。

手続きの法定期限を守るのは当然のことですし、「発明品がもうすぐ公開されてしまう!」といった状況で急ぎの対応をすることはやぶさかではありません。

しかし、なんでもかんでも厳しめの期限を設定されるとさすがにウンザリしてきます。

逆に、弁理士側の事情も考慮して期限を柔軟に設定してくれるクライアントであれば、「どんな急ぎ案件でも対応させてもらいます!」という気になります。

仕事がデキる

例えば、

  • 弁理士から発明者には言いにくいことをきちんと伝えてくれる知財部担当者
  • ポイントだけ押さえて細かい点は弁理士に任せてくれる知財部担当者

などは、一緒に仕事をしていて「デキる人だな~」と感心します。感心すると同時に、「この人相手に手は抜けない」と気も引き締まります。

反対に、

  • なんでもかんでも弁理士任せの知財部担当者
  • 重箱の隅をつつくような指摘ばかりする知財部担当者

などとお付き合いをしていると、ストレスが溜まります。

重要なポイントは自らが主導権を握り、専門的な部分は弁理士に一任してくれるようなデキる知財部員に対しては、適度な緊張感とやりがいを持って仕事に取り組めます。

弁理士(特許事務所)にとって嫌なクライアントとは?

「良いクライアント」の裏返しになりますが、「嫌なクライアント」を挙げてみたいと思います。

ケチすぎる

クライアントが弁理士費用という経費をできるだけ抑えようとするのは理解できます。

しかし、中には千円単位で値切りを要求してくるようなクライアントもいます。そこまでされると、さすがにやる気が削がれます。

あまりケチなことを言われると、弁理士もなんとか手を抜こうと考えます(笑)。

いつも期限が厳しい

特許事務所側にはいつも厳しめの期限を設定し、自分のほうは期限にルーズというクライアントが中にはいます。

同じ厳しさでも、「人にも厳しく自分にも厳しく」ならわかるのですが、「人には厳しく自分には甘く」が見え見えのクライアントとは、極力付き合いたくありません。

常に上から目線

これは弁理士という職業に限った話ではなく、あらゆる人間関係で当てはまることですよね。

特に痛々しいのが、実力が伴っていないのにいつも上から目線の言動をとるクライアントです。そういうことをしていると、自分が下に見られてしまいますよ。

クライアントを選べる弁理士を目指そう!

一部、愚痴っぽい記事になってしまい、すいません(苦笑)。

職人気質な弁理士先生からは、「クライアントによって左右されるなんて甘い!」、「どんなクライアントであろうと、淡々とプロとして仕事をすべき!」と怒られるかもしれません。

それは、その通りです。勤務弁理士をしている限り、自分でクライアントを選ぶなんてこともできませんしね。

ただ、特許事務所で経営職の人や、独立開業を目指す弁理士であれば、『クライアントの取捨選択』という視点を持つことも必要だと思います。

『先生』と呼ばれるにふさわしい弁理士を目指そう!
トンボ 弁理士ってクライアントには逆らえない立場なんですか? カブト 答えにくいことをズケズケと聞くね・・・ 弁理士は士業の1つであり、『先生』と呼ばれる職業です。 しかし、...

リーマンショック以降、低止まりしている特許業界全体の待遇の底上げのためにも、値切りや無茶な要求に黙って応じるような風潮は変えていきたいものです。

そのためには、我々もクライアントに選んでもらえるように精進を重ねる必要があります。また、発明者のおかげで我々の仕事があることへの感謝を忘れてはならないと思います。

トンボ
トンボ

弁理士さんって偉そうなイメージだったんですけど、いろいろ苦労もされてるんですね。

カブト
カブト

偉そうな人もいるけどね(笑)。