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特許事務所への転職活動では過去の特許出願をチェックすべし!

特許事務所への転職活動。過去の特許出願をチェックすべし!
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トンボ

特許事務所への転職活動で調べておいたほうがいいことってありますか?

カブト

その特許事務所で代理した過去の特許出願に目を通すといろいろわかることがあるよ。

特許事務所への転職活動の際、年収や残業時間などのリアルな情報を得ることはなかなか難しいと思います。

しかし、誰でも簡単に調べることのできる有用な情報があります。

それは、「その特許事務所が過去に代理した特許出願」です。

これを調べることで、

  • その特許事務所の新規出願の受任件数
  • その特許事務所のクライアント
  • その特許事務所の得意とする技術分野

などが見えてきます。

この記事では、過去の特許出願の検索方法と、その検索結果を利用してチェックすべきポイントをお教えします。

目次

過去の特許出願の調べ方

ここでは、J-PlatPatという特許検索サイトを用いた調べ方について説明します。

STEP
J-PlatPatを開く

特許文献を検索できる特許情報プラットフォーム(通称:J-PlatPat)を開きます。

STEP
特許・実用新案検索を選択

トップページの上部メニューの「特許・実用新案」にカーソルを当てると、プルダウンメニューが表示されるので、その中から「特許・実用新案検索」を選択してください。

STEP
キーワードに代理人を入力

検索項目を「代理人」に変更し、キーワードの欄に特許事務所の所長の名前を入力します。特許業務法人の場合は特許業務法人名を入力してください。

特許・実用新案検索画面
STEP
公知日/発行日を入力

一番下の「検索オプション」を開いて、「公開日」を選択してから期間を入力します。

スタートとエンドはいつでも構いませんが、1年間の出願件数を知りたい場合は適当な1年を入力してください。

検索オプション
STEP
検索ボタンをクリック

一番下の検索ボタンをクリックすると、

  • 「代理人」の欄に入力した弁理士(または特許業務法人)が代理人となっている
  • 「公開日」の欄に入力した期間内に発行された

という2つの条件を満たす公開特許公報がヒットします。

中身を見たい公報の文献番号のリンクをクリックすれば、内容を見ることができます。

転職活動の際にチェックすべきポイント

うまく検索できましたか?さて、チェックしておきたい主なポイントは次の3点です。

年間の出願件数はどのくらいか?

ヒットした公報の件数は、およそその特許事務所で1年間に代理している出願件数と一致します(厳密には異なりますが、ここでは簡略に考えます)。

経験的には、技術者(弁理士と特許技術者)1人当たりの1年の出願件数が30~50件程度の特許事務所が妥当でしょう。

例えば、技術者20人の事務所なら年間600~1,000件程度の特許出願をしていれば平均的だと思います。仕事量に関して大きな問題はないと言えます。

これよりも極端に少ない場合には、経営に不安が残ります。反対に、極端に多い場合は、仕事があふれていて慢性的に忙しい事務所かもしれません。

ただし、この目安はその特許事務所が受注している仕事の単価や外国出願の件数などでかなり変動するので、あくまでも参考程度として捉えておいてください。

余裕があれば、出願件数を数年分調べて、仕事量の推移も見ておきましょう。

出願件数が多少変動しているのは問題ありませんが、右肩下がりになっている特許事務所や、変動が非常に大きい特許事務所は要注意です。

メインクライアントが何社あるか?

検索結果一覧の「出願人/権利者」という欄を見てください。ここに書いてある会社(場合によっては個人)が、その特許事務所のクライアントです。

検索結果一覧の全体を見渡して、大きなクライアント企業がいくつくらいあるのかを確認してください。

メインクライアントが1社しかないと、そのクライアントからの仕事がなくなったときに、一気に経営が傾くというリスクがあります。

事務所の規模にもよりますが、メインクライアントが数社に分散されているほうが、特許事務所の経営としては好ましいです。

どんな技術分野の出願が多いか?

クライアントを確認するとともに、「発明の名称」という欄もチェックしてください。それによって、その特許事務所で取り扱いの多い技術分野をざっくり把握することができます。

発明の名称だけでわかりにくい場合には、公報の中身(特に図面)を見れば大体わかると思います。

特許の技術分野は、大きく、機械系、電気系、化学系の3つに分けられます。

機械系は、一見図面が複雑で難しく見えるかもしれません。しかし、発明内容は比較的理解しやすく、初心者や文系の人でも取っつきやすい分野です。

電気系は、電気回路が登場しない制御の話であれば、機械系と同様に比較的理解しやすい分野です。ただし、電気回路が出てくると一気に専門性が増し、素人には難しくなります。

化学系は、材料や薬剤など化学式が登場する技術分野です。化学系も専門性が高く、化学出身の人でないと対応は困難でしょう。

あなたが得意とする技術分野の仕事が多い特許事務所を探しましょう。

転職エージェントもうまく利用しよう

特許事務所の求人に応募する際には、過去の出願状況をしっかりチェックしましょう。あと、その特許事務所のホームページにも目を通しておきましょう。

この2点を押さえるだけでも、その特許事務所があなたに合うかどうかのスクリーニングがかなりできると思います。

ただ、ホームページには書いていない年収や残業時間などについては、自分で面接のときにしっかり質問する必要があります。

「そんなこと、面接では聞きづらいな~」という人は、転職エージェントを利用するという手もあります。

私の一番のオススメはです。

特許業界に精通している専門のエージェントがいるので、○○ナビなどの有名どころの転職エージェントよりも、特許事務所への転職に関しては手厚いサポートが受けられます。

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以上、特許事務所への転職活動の際に参考にしていただけると幸いです。

トンボ

J-PlatPatは参考になりますね!

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実務でもよく使うサイトだよ。

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