特許事務所への転職活動では過去の特許出願をチェックすべし!

特許事務所への転職
トンボ
トンボ

特許事務所への転職活動のときにチェックしておいたほうがいいことってありますか?

カブト
カブト

その特許事務所で代理した過去の特許出願に目を通すといろいろわかることがあるよ。

特許事務所への転職活動の際、年収や残業時間などのリアルな情報を得ることはなかなか難しいと思います。しかし、誰でも簡単に調べることのできる有用な情報があります。

それは、「その特許事務所が過去に代理した特許出願」です。

この記事では、過去の特許出願の検索方法と、その検索結果を利用してチェックすべきポイントをお教えしたいと思います。

過去の特許出願の調べ方

1.特許情報プラットフォーム(通称:J-PlatPat)を開く。

2.上に並んでいるメニューの「特許・実用新案」をクリックするとプルダウンメニューが表示されるので、その中から「2.特許・実用新案検索」を選択。

3.下のほうの「検索キーワード」の欄に以下のようにキーワードを以下のように入力。それ以外の項目はデフォルトの設定のままでOK。

1つ目のキーワード:検索項目を「代理人」とし、検索キーワードに特許事務所の所長の名前を入力(注意:特許業務法人の場合は特許業務法人名を入力)
2つ目のキーワード:検索項目を「公開日」とし、検索キーワードに期間を入力(例えば、2017年1月1日~12月31日の場合は「20170101:20171231」と入力)

こうすれば、「代理人」の欄に入力した弁理士(または特許業務法人)が代理人となっている、2017年1月1日~12月31日に公開された特許出願を検索することができます。

4.その下の「検索」のボタンをクリック。

5.検索が終わると、「一覧表示」のボタンが表示されるのでクリック。すると、指定した期間に公開された特許出願の一覧が表示されます。

検索結果でチェックすべきポイント

うまく検索できましたか?さて、検索結果でチェックしておきたい主なポイントは次の3点です。

年間の出願件数はどのくらいか?

ヒットした公開特許公報の件数は、検索期間から1年半前の期間に特許出願された件数と概ね同じとなります(正確には異なりますが、ここでは重要ではないので省略します)。

つまり、1年間の公開特許公報の件数を調べることで、その特許事務所の1年間の出願件数がおおよそわかります。

経験的には、所員1人当たり年間出願件数が10~15件程度の特許事務所が多いようです。「所員」には、弁理士と特許技術者だけでなく、それ以外の事務員などもすべて含まれます。

例えば、所員数50人の事務所なら年間500~650件程度の特許出願をしていれば平均的だと思います。仕事量に関して大きな問題はないと言えます。

これよりも極端に少ない場合には、事務所経営に不安が残ります。反対に、極端に多い場合は、仕事が多くて景気はいいかもしれませんが、慢性的に忙しい事務所である可能性が高くなります。

ただし、この目安はその特許事務所が受注している仕事の単価や外国出願の件数などでかなり変動するので、あくまでも参考程度として捉えておいてください。

余裕があれば、出願件数を4、5年分調べて、仕事量の推移も把握しておいてください。出願件数が多少変動しているのは問題ありませんが、どんどん右肩下がりになっている特許事務所や、変動が非常に大きい特許事務所は要注意です。

メインクライアントが何社あるか?

検索結果一覧の「筆頭出願人」という欄を見てください。ここに書いてある会社(場合によっては個人)が、その特許事務所のクライアントです。

検索結果一覧の全体を見渡して、メインのクライアントとなる企業がいくつくらいあるのかを確認してください。

メインのクライアントが1、2社しかないと、そのクライアントからの仕事がなくなったときに、一気に経営が傾くというリスクがあります。メインのクライアントがある程度分散しているほうが、特許事務所の経営としては好ましいです。

どんな技術分野の出願が多いか?

クライアントを確認するとともに、「発明の名称」という欄もチェックしてください。それによって、その特許事務所で取り扱いの多い技術分野を把握することができます。

発明の名称だけでわかりにくい場合には、「文献番号」をクリックして、公報の中身(特に図面)を見れば大体わかると思います。

特許出願の技術分野は、大きく、機械系、電気系、化学系の3つに分けられます。

機械系は、一見図面が複雑で難しく見えるかもしれません。しかし、発明内容は比較的理解しやすく、初心者や文系の人でもやりやすい分野です。

電気系は、細かい電気回路に言及しない制御の話であれば、機械系と同様に比較的理解しやすい分野です。ただし、電気回路が出てくると一気に専門性が増し、その分野の専門の人でないと難しいです。

化学系は、材料や薬剤など化学式が登場する技術分野です。化学出身でない人が、化学系専門の特許事務所に入ったら悲惨なことになりますので、くれぐれも注意してください(笑)。

当たり前のことですが、あなたが得意とする技術分野の仕事が多い特許事務所をできるだけ探しましょう。

特許事務所選びのアドバイス

自分で直接履歴書を出して応募する場合でも、転職エージェントに紹介してもらう場合でも、まずは、過去の出願状況をしっかりチェックしましょう。あと、その特許事務所のホームページにも目を通しておきましょう。

この2点を押さえるだけでも、その特許事務所の概要はだいぶ見えてくると思います。その結果、「この特許事務所で働いてみたい」と思うか、「この特許事務所は合わなそうだ」と感じるか、自分の感覚を大事にしてください。

特許事務所への転職活動で注意したいこと
トンボ 特許事務所への転職活動ってどうやったらいいんだろう・・・ カブト 心配しなくても、一般的な転職活動とそんなに違いはないよ。 特許事務所への転職・就職を考えている人の中に...
特許事務所の求人を探すのに押さえておきたい転職サービスと転職サイト
トンボ 特許事務所の求人ってどうやって探したらいいんですか? カブト じゃあ、今日は特許事務所の求人の探し方について説明するね。 特許事務所の求人を探す方法は、企業の場合と比べ...

以上、特許事務所選びの参考にしていただけると幸いです。

トンボ
トンボ

特許事務所の求人って思ったより多くて迷っていたので参考になります!

カブト
カブト

最後の判断は、面接で感じたことを大事にするといいと思うよ。