生まれ変わっても弁理士になりたい?

生まれ変わっても弁理士になりたい?その他
トンボ
トンボ

カブト先生にとって弁理士は天職ですか?

カブト
カブト

いや、全然(笑)。

『天職』という言葉がありますが、今の仕事を天職と思える人はどのくらいいるのでしょうか?

私自身は、生活の糧を得るための手段として弁理士は悪くない仕事だと思っていますが、天職と思うほどの思い入れはありません。

なので、「生まれ変わっても弁理士になりたい?」と問われれば、答えは「ノー」です(笑)。

今回は、弁理士という職業に対する私の想いを吐露したいと思います。

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弁理士になってよかったこと

弁理士になって一番よかったと思うのは、「手に職を身に付けることで、組織に頼らずに身軽に生きていけるようになった」ということです。

勤務弁理士である私がこんなことを言うと、「そんなことは独立してから言え!」と怒られそうですが、これは確かな実感としてあります。

現状、私は勤務先の特許事務所から給料をいただいており、組織に頼って仕事をさせてもらっているのは紛れもない事実です。

しかし、「いざとなれば、ほかの特許事務所に転職もできるし、独立だってできる」という気楽さはいつも持ち合わせており、今の勤務先にしがみつく必要性は感じていません。

一旦このような心境に至ると、自分の思うやり方で仕事を進めたり、物怖じせずに意見が言えたりできるようになり、それが評価につながり、さらに心に余裕ができるという好循環が生まれます。

この心の余裕は、私の人生において大きな収穫です。

企業に勤めている場合は、どうしても手に職というよりも、会社の看板で稼いでいる度合いが高くなります。

会社勤めをしていて40代も半ばになると、「定年までこの会社にしがみつくしかない」という感が強くなってくると聞いたことがあります。

この点、今の私の状況はとても恵まれていると思います。

弁理士になってつらかったこと

とは言え、私が「弁理士になってよかった」と思えるようになってきたのは、ここ2、3年の話です。

以前は、弁理士としての実力に自信がありませんでしたし、企業がくしゃみをしたら飛んでしまうような特許事務所という小さな組織を不安に思う気持ちが強かったです。

上司との相性が合わずに病んだこともありますし、クライアントからお叱りを受けて凹むこともありました。

修業期はツラかったです(泣)。

使い古されたフレーズですが、「そういう時代があったからこそ今の自分がある」と思えるようになってきたのがようやく最近というわけです。

これから特許事務所に転職しようとする人は、もしツラい修業期にぶち当たったら、「そういえば、カブトってやつもこんな時期があったって言ってたな…」と思い出してください。

それで、少しでもあなたの気持ちが楽になれば、この記事を書いた甲斐があるというものです。

弁理士にはもうなりたくない?!

私は弁理士を面白い仕事だと思いますし、弁理士であることに誇りを持っています。

しかし、「生まれ変わっても弁理士になりたい!」というアツい気持ちは皆無です(笑)。

なぜなんでしょう??

これを機会にじっくり考えてみたところ、思いあたることが2つほどありました。

1つ目ですが、弁理士という仕事は、夢がある職業ではないと思うからです。

「弁理士は代書屋」と揶揄されることがありますが、事実は事実だと思うんですよね。

もちろん、代書屋としてのプライドや維持はありますが、何か大きな夢と結びつくような職業ではないかと。

弁理士や特許事務所は、会社になじめなかった30代の理系人間の受け皿として機能している側面が強いです。

私自身、「もう会社はいいかな…」と思って、30代で特許事務所に転職しました。

受け皿になってくれたこの業界には感謝していますが、生まれ変わってまで目指すような夢のある職業ではないかと…。

地味ですし裏方仕事ですからね(笑)。

【読者からの質問】学生時代から弁理士を目指すのはどう?
読者さんからいただいた質問に答えるべく、「学生時代から弁理士試験の勉強をはじめておいたほうがよいのか?」、「IT系の弁理士ってニーズはあるのか?」ということについて、私の意見を書いてみました。

もう1つは、弁理士だけでなく士業全体に言えることなのかもしれませんが、「人の土俵で稼がせてもらっている」という感がぬぐえない点でしょうか。

もちろん、専門的で難解な手続きを代理しているのですから、存在価値はあると思っていますが、自分で何かを生み出している気はしません。

生まれ変わるなら、自分で何かを生み出したいです。そういう意味では、弁理士より技術者のほうが向いているのかもしれませんが、チームワークは苦手です。

パッと思いつくところでは、作家や芸術家といった仕事に憧れがあります。あとは、自然が好きなので、自然に関わるような仕事もいいですね。

でも。それで生きていくだけのお金を稼げるのかと言えば、なかなか難しい問題だと思います。

自分の願望とお金を稼ぐという現実との折り合いを考えたとき、生まれ変わっても結局は弁理士にたどり着くかもしれません。

それはそれでアリかなと思います。自分の性格や得意領域は弁理士に割と向いていると思うし、嫌いな仕事ではないので。

以上、弁理士という職業に対する私のリアルな気持ちが、読者のみなさまに少しでも伝われば幸いです。

トンボ
トンボ

カブト先生にとって、弁理士は現実的な選択肢としては悪くないけど夢はないって感じですか?

カブト
カブト

まさにそんな感じだね!