カブト先生が弁理士試験の勉強で何か工夫したことってありますか?
工夫ではないけど、2点ほど心がけていたことはあるよ。
この記事では、私が弁理士試験の受験生のときに実践していたことの中で、みなさんにも真似してほしいことを2つ紹介します。
- 目標勉強時間を決めて勉強時間を記録する
- いろんな参考書やレジメに手を出さない
「これを実践すれば合格間違いナシ!」というような必殺技ではありませんが、無理せず勉強を続けるのに役立っていたと思うので、よかったら参考にしてください!
目標勉強時間を決めて勉強時間を記録する
まず1つ目は、「目標勉強時間を決め勉強時間を記録する」ということです。
当時、社会人受験生だった私は、目標勉強時間を1週間で30時間(予備校の講義時間も含む)と設定し、週ごとに勉強時間を集計していました。
30分勉強するごとにエクセルでセルを1つずつ塗りつぶしていたのですが、色のついたセルが増えていくのがうれしくて、ゲーム感覚で勉強を楽しめました(笑)。
「50時間勉強するたびに少しリッチなランチにする」といったご褒美を自分に用意しておくのも、モチベーションを維持するのにいいですよ。
時間があればひたすら勉強するという姿勢は一見素晴らしいですが、疲労やストレスが蓄積されることで長期にわたる試験勉強ではつぶれてしまうおそれがあります。
仕事でぐったり疲れているときに無理矢理勉強しても効率が悪いですし、既婚者なら家族サービスの時間も確保しなければなりません。
しかし、中には、勉強をしていないときに感じる罪悪感から、休息をとったり、勉強以外のことを楽しんだりすることができないという人もいるのではないでしょうか。
この点、目標勉強時間と照らし合わせた管理ができていれば、「今週は30時間勉強できたから来週の日曜日は丸一日休養に充てよう」というように計画的に休むことができます。
勉強時間をきちんと把握していれば、罪悪感を持たずに休みやすくなるのは隠れたメリットだと思います。
いろんな効果があるので、ダマされたと思って一度やってみてください!(笑)
弁理士試験合格に必要な勉強時間から目標を逆算してみよう
「そう言われても、目標勉強時間をどうやって決めたらいいのかわからない」という人もいると思います。
そういう人は、弁理士試験に必要と言われている勉強時間から逆算してみるといいでしょう。
一昔前は弁理士試験に合格するのに3,000時間の勉強が必要だと言われていました。
しかし、今は昔よりも難易度が下がっているので、もっと短い勉強時間でも合格は可能になっています。私の場合、約1,900時間でした。
個人差もあると思いますが、2,000時間前後を1つの目安にしたらよいと思います。
これを1週間当たりの勉強時間に落とし込むと、勉強期間が2年なら週20時間、1年なら週40時間の勉強時間が必要となります。
目標勉強時間を決める際のポイントは「厳しすぎる目標を立てない」ということです。
1週間のうち1日ぐらいサボっても、ほかの日にがんばれば取り返しがつく程度がちょうどいいと思います。
弁理士試験の予備校の1年ないし2年合格コースのカリキュラムをこなしていけば、大体週20~30時間の勉強時間になると思うので、これを1つのペースメーカーにするとよいでしょう。
いろんな参考書やレジメに手を出さない
私が受験生のときに心がけていた2つ目のことは、「いろんな参考書やレジメに手を出さない」ということです。
私は予備校に通っていましたが、参考書やレジメは予備校で提供されたものに絞って繰り返し読み込み、ほかの参考書やレジメに手を広げることはしませんでした。
手を広げる余裕もなかったというのが本当のところですが、結果としては、同じ資料を繰り返し読むことで知識を効率的に定着させることができたような気がします。
ときどきいろんな予備校のレジメを集めるのに必死になっている受験生を見かけます。
しかし、各予備校のレジメの内容に合否を分けるほどの差があるとは思えません。1つあれば十分です。
「参考書やレジメは最低限のものでやりくりする」が合格への近道だと思います。
以上、参考になるところが少しでもあれば幸いです。
「あれもこれも」って焦っちゃうんですよね。
気持ちはわかるけど、そこはグッとこらえよう。