弁理士は技術好きには向いていない職業って本当?

能力・適性
トンボ
トンボ

弁理士は毎日最先端の技術に触れているんですよね?カッコいいなぁ。

カブト
カブト

そのイメージが強すぎると、弁理士になったときにガッカリするかもしれないよ(苦笑)。

弁理士は特許に関する仕事です。特許という言葉の響きから、弁理士は画期的な最先端の技術に常に接していると想像する人もいるかもしれません。

確かに、世の中を賑わしているような最先端の技術に接することも時にはあります。しかし、付き合いのあるクライアントにもよりますが、地味な案件のほうが圧倒的に多いです。

「弁理士になって最先端の技術に囲まれて生きていくぞ!」と張り切っていると、ガッカリしてしまう可能性が高いのでご注意ください(笑)。

発明は工夫や改善と捉えるべし

「発明」と言われると、みなさんはどんなものを連想しますか?

おそらく、それまでにはなかった画期的なものを連想する人が多いと思います。蒸気機関とか、白熱電球とか、電話とか、インターネットとか・・・。

しかし、みんなをあっと言わせるような大発明は、そう頻繁に登場するわけではありません。特許出願の案件が大発明ばかりだったら、弁理士の身(頭?)が持ちません(笑)。

弁理士が日常的に扱うのは、発明と言うよりも、「工夫」や「改善」と言ったほうがニュアンスとして近いです。

「従来品にはこんな課題があった。だから、こんな工夫や改善でその課題を解決した。」というストーリーが成立すれば、その工夫や改善が発明になり得ます。

大発明を特許にするのは簡単ですが、その場合はほとんどが発明者の功績です。一方、一見「これは特許になるのか?」というような案件こそ、特許の専門家として弁理士の腕の見せ所になります。

「地味な発明ばかりか・・・」と肩を落とす必要はありません。だからこそ、弁理士の存在価値があるのです。

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技術好きは弁理士ではなく技術者を目指すべき

とは言え、「最先端の技術に接したいのに・・・」という人も中にはいるでしょう。そういう純粋に技術好きの人は、弁理士ではなく技術者を目指したほうがいいと思います。

弁理士は技術理解力がないと務まらない仕事ではあります。しかし、あくまでも特許の専門家であって、技術者(発明者)ではないのです。

あまりにも技術好きが高じてしまうと、クライアントから提示された発明に対して「こうしたらどうですか?」というように、自分が発明者のような提案をしてしまいがちです。

程度をわきまえれば、そういう提案がクライアントから感謝されることもありますが、度を過ぎると疎まれます。

弁理士の仕事は「発明を特許にする」ことであって「発明をする」ことではありません。この点はしっかり押さえておいたほうがよいでしょう。

トンボ
トンボ

確かに弁理士と技術者のイメージがごっちゃになっていました。

カブト
カブト

知らない人には弁理士の仕事はわかりにくいからね。