「特許事務所をクビになる」ってよくある話なのか?

年収・労働環境
トンボ
トンボ

特許事務所をクビになることってよくあるんですか?

カブト
カブト

それほど多いことではないけど、あることはあるよ。

特許事務所は大手であっても零細~中小企業の規模にすぎないため、大企業や公務員と比べると労働条件がイマイチです(苦笑)。

そのためか、中には「不当解雇とか多いのでは?」ということを心配している人も多いようです。

結論から言うと、『ブラック特許事務所』と言われるようなところだと、理不尽な解雇もあるかもしれませんが、まともな特許事務所であれば過剰な心配は不要です。

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今回は特許事務所の解雇事情についてお話したいと思います。

特許事務所をクビになる理由

みなさんが一番気になるのは、「どういう人がクビになるの?」ということではないでしょうか。

特許事務所をクビになる理由は、主に『能力の問題』と『勤務態度』の2つで、特許事務所だからと言って特別な理由があるわけではありません。

能力の問題に関しては、あとで詳しく説明します。

勤務態度が理由でクビになるケースとしては、例えば無断欠席が多い場合やセクハラを行った場合などが挙げられます。普通の人であれば問題ないでしょう。

特許事務所は「仕事さえきっちりやればいい」という風潮が強いので、勤務態度に関しては一般企業よりもむしろ緩めだと思います。

特許事務所はクビが多い?

「特許事務所ってクビが多いの?」という質問に対しては、統計などを持ち合わせていないため明確には回答できませんが、公務員や大企業と比べると多いと予想されます。

公務員は法律で守られているので、クビになることは基本的にありませんよね。

大企業の場合は「こいつはダメだ」となってもすぐにクビというわけではなく、配置転換などで対処することが多いと思います。

しかしながら、特許事務所の場合は、規模的に配置転換させるような余地はあまりありませんし、使えない人員を雇っておく経済的な余裕もそれほどありません。

このため、『使えないヤツ』というレッテルを貼られた場合に、クビに直結する可能性は大企業より高いと思われます。

ただし、特許事務所がクビの多い職場であるかどうかは、所長の性格や考え方によるところも大きく、中には「所員を解雇しない」という方針の所長もいます。

成果主義の延長線上にクビがある

特許事務所はシビアな成果主義の世界なので、弁理士や特許技術者の年収は実績によって左右される部分が大きいです。

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例えば、『前職給与保証』という条件で特許事務所に入った人が、その給与に見合う実績を出せなかった場合に、保証期間の終了時に年収が大幅にダウンするというのは結構よくある話です。

つまり、特許事務所は、売り上げを伸ばせなかったら減給、さらには解雇もあり得る世界であり、成果主義の延長線上にクビという可能性があることは否定できません。

ただし、採用された時点で一定の能力は認められたということですし、最近は特許事務所も人材確保に苦労しており、一度採用した人物をそう簡単に手放したくないというのが実情です。

なので、能力の問題でクビにされる可能性もそんなにあるわけではなく、過剰な心配は無用です。

実際、私は特許事務所で10年以上働いていますが、クビになった人は2人しかいません。クビになるよりも先に「この仕事は向いていない」と自ら去っていく人のほうが圧倒的に多いです。

また、特許事務所では採用後に6カ月~1年程度の試用期間が設けられていることが多いですが、これに関してもそれほど気にする必要はありません。

試用期間はよほどの人をお断りするための便宜として設けられているにすぎず、「試用期間中に月3件明細書を書けるようにならないとクビ」とかそんなハードルの高いものではありません。

それでも心配な人は、多少猫をかぶってでも(笑)、試用期間中は仕事に真摯に取り組む姿勢をアピールしましょう。

実力は未熟な初心者ながらも、真面目に謙虚に仕事に励んでいる人間をクビにしようなんて、普通は考えませんから。

特許事務所をクビにならないためには?

まず、特許事務所で不当にクビにされないようにするには、特許事務所に転職する際に、しっかりと情報収集することが大切です。

不当解雇なんてことを行っているのは、ごく一部のブラック特許事務所だけなので、少なくともそういうところは事前の情報収集で避けるようにしたいところです。

特許業界のことをまったく知らない人は、転職エージェントを利用すべきです。特にオススメなのは、弁理士(特許事務所)専門のエージェントがいるリーガルジョブボードです。

プロのエージェントが、特許業界に関する一般的な情報だけでなく、求人を取り扱っている特許事務所についての詳細を教えてくれるので、評判の悪い事務所を避けることができます。

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特許事務所へ転職したあとは、3年程度を目処にできるだけ早く事務所に必要とされる人間になることを目指しましょう。

そのためには、単に明細書作成や中間処理の腕を磨くだけでなく、クライアントの信頼を得られるように心がけることが大切です。

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特許事務所にとって、クライアントに気に入られている弁理士や特許技術者を手放すことは大きな痛手なので、クライアントの信頼を得られればおのずと重宝されることになります。

また、特許事務所に弁理士が何人いるかというのは、特許事務所のステータスにも関わってくるので、弁理士資格があれば事務所に必要とされる度合いも高まります。

特許事務所に必要とされる人間になれれば、形勢逆転で次はあなたが特許事務所を選べる立場になれます。そうなれば、クビの心配なんてまったく無縁になります。

同じ特許事務所で精進するのもいいですし、気に入らなければほかの特許事務所に転職すればよいのです。場合によっては独立開業してもいいでしょう。

特許業界で生きていくのが一気に楽になりますよ。

トンボ
トンボ

むやみにクビが多いわけではないんですね。よかった~

カブト
カブト

「ないわけではない」という程度だから変に心配しすぎないでね。