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弁理士に必要なコミュニケーション能力とは?

弁理士に必要なコミュニケーション能力とは?
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トンボ

弁理士って書類作成が主な仕事だから、話し下手でも大丈夫ですよね?

カブト

営業の人ほど話し上手でなくても大丈夫だけど、それなりのコミュニケーション能力は必要だよ。

「人と話すのが苦手だから弁理士にでもなろうかな」と考えている人、いませんか?

確かに弁理士にはオタク系の人が多く、スマートに会話をこなせる人はあまり多くないような気がします。私も含めて(笑)。

なので、弁理士はコミュニケーション能力がなくても務まると思っている人もいるかもしれません。

しかし、コミュニケーション能力が不要というのは間違いで、やはり弁理士にもコミュニケーション能力は必要です。

この記事では、弁理士に必要とされるコミュニケーション能力を3つのレベルに分けて説明します。

目次

弁理士にもコミュニケーション能力は必要

弁理士の主な業務は、特許出願用の書類を作成する『明細書作成』と拒絶理由への対応を行う『中間処理』です。

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明細書作成の際には、クライアントの要望をしっかりと汲み取って、それを書類に反映する必要があります。

また、中間処理の際には、クライアントの要望を汲み取ることに加え、審査官と意思の疎通(書類でのやり取りが主ですが)を図る必要があります。

このように、弁理士がその業務をまっとうするには、クライアントや審査官を相手にコミュニケーションを適切にとることが必要となります。

弁理士に必要な能力として、技術理解力、論理構成力、文章力、英語力などが挙げられることは多いと思いますが、コミュニケーション能力もその1つと言えるでしょう。

弁理士に必要なコミュニケーション能力とは?

それでは、弁理士に求められるコミュニケーション能力ってどの程度のものなんでしょうか?

ここでは、主にクライアント(発明者や知財担当者)との特許面談を例に挙げながら、弁理士に必要なコミュニケーション能力を3つのレベルに分けて説明したいと思います。

レベル1:的確に質問ができる質問力

日常生活において「質問の仕方がわからない」なんて悩むことはあまりありませんよね。

しかし、複雑な技術や法律が絡んでくる弁理士の仕事においては、「的確に質問する」ということが案外難しいものです。

例えば、クライアントとの特許面談では、発明の内容を理解するために発明者にいろいろな質問をしますが、自分の質問の意図がなかなか伝わらないことがあります。

自分はどこまで理解していて、どこがわからないというのを、簡潔かつ正確に伝えるのは意外と難しいんですよね。

ただし、場数を踏めば慣れてきますし、技術的な知識が蓄積されれば楽に質問もできるようになりますので、過剰な心配は不要です。

「的確に質問ができる質問力」というのは弁理士として必須の能力ですので、早くこのレベルはクリアできるようにがんばりましょう。

レベル2:発明の本質を捉えられる深掘り力

レベル1をクリアできれば、とりあえず大間違いのクレームや明細書を作成してしまうようなことはなくなるでしょう。

しかし、質問⇒回答、別の質問⇒回答、また別の質問⇒回答、というようにブチブチと途切れるような質疑応答を繰り返しているだけでは成長は望めません。

特許の専門家たる弁理士としては、もらった回答から話をさらに広げて、発明の本質を捉えられるような深掘り力を身につけたいところです。

イメージとしては、質問⇒回答⇒新たな質問⇒回答⇒理解⇒新たな質問…とキャッチボールを繰り返すことで、発明の本質というストライクゾーンに迫っていくのが理想です。

こういうことが普通に行えるようになると、特許面談が楽しくなってきますし、クライアントにも評価されるようになります。

「弁理士の仕事がAIに取って代わられる」なんていう話もありますが、私はAIがレベル2に到達するのはまだまだ難しいのではないかと思っています。

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レベル3:臨機応変に対応できる人間力

レベル1、2の内容はある程度事前に準備をすることも可能ですし、慣れてきたら流れ作業的にこなせるようになりますが、特許面談では想定外の展開もよくあります。

例えば、特許面談で発明者と知財担当者で意見が衝突し、気まずい雰囲気が流れることも。

そんなときに、ちょっとしたユーモアで場を和ませられるような人は誰からも好かれるはず。

さらに、場を和ませるだけでなく、専門家として妥当な見解を示することができれば、発明者からも知財担当者からも一目置かれるでしょう。

また、どうやっても特許にはできないだろうという案件があったとします。

そんな場合に、「この発明は特許性がない」というネガティブな事実を伝えることは誰にでもできますが、発明者のプライドを傷つけてしまうかもしれません。

「こういう観点でもう一工夫あれば特許にできるかも」とポジティブな提案も交えてやんわりと事実を伝えることができれば、発明者も納得しやすいでしょう。

こういった臨機応変に対応できる人間力が、クライアントからの信用を得るのには大事なんだろうと最近実感しています。

トンボ

カブト先生はレベル3もクリアですか?

カブト

いや、人間力を鍛えるために日々精進しているよ。

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